CIBRとは?米国サイバーセキュリティ企業にまとめて投資できるETF

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CIBRとは?

CIBRの正式名称は「First Trust Nasdaq Cybersecurity ETF」といいます。米国のFirst Trustが運用するETFで、サイバーセキュリティ関連企業にまとめて投資できるのが特徴です。

「サイバーセキュリティ」と聞くと、少し難しそうなイメージがあるかもしれません。ただ、投資テーマとして見ると、実はかなり身近な話です。企業のクラウド活用、AIの普及、リモートワークの定着、金融サービスのデジタル化、個人情報の保護、ランサムウェアへの備えなど、現代のビジネスでは「守るためのIT投資」が欠かせない存在になっています。

CIBRは、そうしたサイバー防衛を担う企業に分散投資するETFです。Palo Alto NetworksやCrowdStrike、Fortinet、Zscaler、Cloudflareといったサイバーセキュリティ専業の企業だけでなく、Broadcom、Cisco、Microsoft、IBM、Alphabetのような大手テクノロジー企業も組み入れられています。

テーマ型ETFとしての色は確かにありますが、中身を見ると「サイバー専業企業だけに集中投資するETF」というよりも、サイバーセキュリティを軸に、ソフトウェア・ネットワーク・クラウド・ITインフラ関連の企業をまとめて持てるETFと捉えると、イメージしやすいと思います。

基本情報

※データは主に2026年4月24日時点。

  • 正式名称:First Trust Nasdaq Cybersecurity ETF
  • ティッカー:CIBR
  • 運用会社:First Trust Advisors L.P.
  • 連動指数:Nasdaq CTA Cybersecurity Index
  • 上場市場:NASDAQ
  • 設定日:2015年7月6日
  • 経費率:0.58%
  • 組入銘柄数:42銘柄
  • リバランス:四半期ごと
  • 配当頻度: 四半期(年4回)
  • 配当利回り: 約0.60%~0.80%
  • 純資産総額:約100.9億ドル

CIBRは2015年に設定されたETFで、サイバーセキュリティ関連ETFの中では比較的長い運用実績を持っています。テーマ型ETFとしては純資産総額も大きく、売買のしやすさという点でも使いやすい部類に入ります。

経費率は0.58%です。S&P500やNASDAQ100に連動する低コストETFと比べると割高に感じるかもしれませんが、サイバーセキュリティという専門テーマに絞ったETFとしては、特別高いわけではありません。

組み入れ銘柄はソフトウェア・クラウド・ネットワーク関連の企業が中心です。そのため、「セキュリティソフト会社に投資するETF」というよりも、企業のデジタル化を支え・守るITインフラ全体に投資するETFと考えると、実態に近いイメージを持てると思います。

構成銘柄の選定方法

CIBRは、Nasdaq CTA Cybersecurity Indexに連動するETFです。この指数は、サイバーセキュリティ関連企業の中から一定の条件を満たした銘柄で構成されています。

  • 対象企業
    • サイバーセキュリティ関連企業 Technology セクター
    • または Industrials セクターに分類される企業
  • 対象分野
    • ネットワークセキュリティ
    • エンドポイントセキュリティ
    • クラウドセキュリティ
    • データセキュリティ
    • ID・アクセス管理
    • アプリケーションセキュリティ
    • セキュリティ運用・監視 脆弱性管理
    • サイバーセキュリティ関連サービス
  • Core企業
    • サイバーセキュリティ関連製品・サービスを主要事業とする企業
    • 組入比率の上限:上位Core企業は最大8%
    • 組入比率の上限:その他Core企業は最大4%
  • Complementary企業
    • サイバーセキュリティ関連の支援サービス・周辺サービスを提供する企業
    • 組入比率の上限:最大2%
  • 銘柄数
    • Core企業:最大40銘柄
    • Complementary企業:最大10銘柄
  • 最低時価総額:2億5,000万ドル以上
  • 3か月平均売買代金:100万ドル以上
  • 修正時価総額加重方式
  • 年4回 3月、6月、9月、12月にリバランスされる
  • 年2回 3月、9月に銘柄の入れ替えを行う

CIBRの選定で押さえておきたいのは、単に「サイバーセキュリティっぽい企業」を集めているわけではないという点です。関連性の深い企業を選びつつ、時価総額や流動性も考慮したうえで、特定銘柄への偏りが出すぎないよう比率を調整しています。

そのため、CIBRにはCrowdStrikeやPalo Alto Networksのようなサイバー専業の成長企業だけでなく、Broadcom、Cisco、Microsoft、Alphabetといった大型テック企業も含まれます。これは、サイバーセキュリティがソフトウェア単体で完結するものではなく、クラウド・ネットワーク・データ管理・ITインフラ全体と深く結びついているためです。

CIBRはサイバーセキュリティというテーマへの投資でありながら、ある程度の分散性も持ち合わせたETFです。そのあたりを踏まえておくと、このETFの特性をより理解しやすくなると思います。

全構成銘柄と比率

データ取得日:2026年4月24日
情報元:First Trust公式サイト「First Trust Nasdaq Cybersecurity ETF(CIBR)Holdings」

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ティッカー銘柄名国名比率説明
AVGOブロードコム米国9.73%半導体に加え、企業向けソフトウェアやセキュリティ関連事業も持つ大型テック企業。
CRWDクラウドストライク米国8.86%エンドポイント保護やクラウド型セキュリティに強いサイバーセキュリティ企業。
PANWパロアルトネットワークス米国8.82%ネットワーク、クラウド、AIセキュリティを幅広く展開する大手セキュリティ企業。
CSCOシスコシステムズ米国8.24%ネットワーク機器に加え、セキュリティ製品も展開する大手通信インフラ企業。
FTNTフォーティネット米国7.15%ファイアウォールや統合セキュリティ機器に強いサイバーセキュリティ企業。
NETクラウドフレア米国4.42%CDN、DDoS対策、ゼロトラストなどを提供するクラウドセキュリティ企業。
ZSゼットスケーラー米国3.30%ゼロトラスト型セキュリティやクラウドセキュリティに強い企業。
FFIVF5米国3.03%アプリケーション配信、ネットワーク、セキュリティ製品を展開する企業。
AKAMアカマイ・テクノロジーズ米国2.86%CDN、クラウド、エッジセキュリティを提供するインターネット基盤企業。
CHKPチェック・ポイント・ソフトウェアイスラエル2.81%ファイアウォールや企業向けセキュリティ製品に強いイスラエルの大手企業。
ANETアリスタ・ネットワークス米国2.44%データセンター向けネットワーク機器に強い米国の通信インフラ企業。
OKTAオクタ米国2.44%ID管理、認証、ゼロトラスト関連サービスを提供するセキュリティ企業。
GENジェン・デジタル米国2.15%Nortonなどの個人向けセキュリティブランドを展開するサイバーセキュリティ企業。
DDOGデータドッグ米国2.13%クラウド監視、ログ分析、セキュリティ監視を提供するソフトウェア企業。
GOOGLアルファベット米国2.03%Google検索、クラウド、AI、セキュリティ関連サービスを展開する巨大テック企業。
NTAPネットアップ米国2.02%データ管理、ストレージ、クラウド向けデータ基盤を提供する企業。
MSFTマイクロソフト米国1.99%Azure、Microsoft 365、クラウドセキュリティなどを展開する世界的ソフトウェア企業。
BAHブーズ・アレン・ハミルトン米国1.81%政府・防衛・企業向けにITコンサルティングやサイバーセキュリティ支援を行う企業。
DTダイナトレース米国1.81%アプリケーション性能監視やクラウド監視を提供するソフトウェア企業。
IBMIBM米国1.78%企業向けIT、クラウド、AI、セキュリティ関連サービスを展開する老舗IT企業。
RBRKルーブリック米国1.74%データ保護、バックアップ、サイバー復旧に強いクラウドデータ管理企業。
HO.FPタレスフランス1.67%防衛、航空宇宙、デジタルID、サイバーセキュリティを展開するフランス企業。
INFYインフォシスインド1.64%ITサービス、クラウド、セキュリティ、DX支援を世界的に展開するインド企業。
ACNアクセンチュアアイルランド1.57%ITコンサルティング、DX支援、サイバーセキュリティ導入支援を世界的に展開する企業。
LDOSレイドス・ホールディングス米国1.53%政府・防衛・医療分野向けにIT、サイバー、データ分析サービスを提供する企業。
FROGJFrogイスラエル1.28%ソフトウェア開発・配布管理を支援するDevOps関連企業。
OTEX.CNオープンテキストカナダ1.19%企業向け情報管理ソフトウェアやサイバーセキュリティ製品を展開する企業。
4704.JPトレンドマイクロ日本1.14%ウイルス対策や企業向けセキュリティ製品に強い日本のサイバーセキュリティ企業。
Sセンチネルワン米国1.03%AIを活用したエンドポイント保護やクラウドセキュリティを提供する企業。
ESTCエラスティックオランダ0.90%検索、ログ分析、セキュリティ監視向けのデータ分析基盤を提供する企業。
SAICサイエンス・アプリケーションズ・インターナショナル米国0.90%政府・防衛向けにIT、サイバー、システム開発サービスを提供する企業。
CVLTコムボールト・システムズ米国0.80%データ保護、バックアップ、サイバー復旧ソリューションを提供する企業。
FSLYファストリー米国0.76%CDN、エッジクラウド、Webセキュリティサービスを提供する企業。
BBブラックベリーカナダ0.73%エンドポイントセキュリティや組み込みソフトウェアを展開する企業。
VRNSバロニス・システムズ米国0.59%データセキュリティ、アクセス管理、内部脅威対策に強い企業。
QLYSクオリス米国0.58%脆弱性管理、コンプライアンス、クラウドセキュリティを提供する企業。
NTCTネットスカウト・システムズ米国0.46%ネットワーク監視、可視化、DDoS対策などを提供する企業。
TENBテナブル・ホールディングス米国0.46%脆弱性管理やサイバーリスク管理プラットフォームを提供する企業。
ATENA10ネットワークス米国0.35%アプリケーション配信、DDoS対策、ネットワークセキュリティを展開する企業。
ZDジフ・デイビス米国0.33%デジタルメディアやクラウド・セキュリティ関連サービスを展開する企業。
RDWRラドウェアイスラエル0.23%DDoS対策、アプリケーションセキュリティ、負荷分散製品を提供する企業。
ATO.FPアトスフランス0.19%ITサービス、クラウド、サイバーセキュリティ、デジタル変革支援を展開する企業。

CIBRの構成を見ると、上位5銘柄だけでかなりの比率を占めています。特にBroadcom、CrowdStrike、Palo Alto Networks、Cisco、Fortinetの存在感が大きく、サイバー専業企業とネットワーク・インフラ大手が組み合わさった構成になっています。

一方、下位にはTenable、Qualys、Varonis、SentinelOne、Rubrikといった専門性の高いセキュリティ企業も含まれています。こうした銘柄は個別株として追いかけるにはハードルが高いものも多いため、ETFでまとめて持てるのはひとつのメリットといえます。

ただし、MicrosoftやAlphabet、Broadcomのように、売上の大半がサイバーセキュリティというわけではない企業も組み入れられています。CIBRは「サイバー専業企業だけを集めたETF」ではなく、サイバーセキュリティの周辺インフラも含めた幅広い構成のETFと捉えるのが、実態に近い見方だと思います。

過去のリターン

以下は、First Trust公式の2026年3月31日時点におけるNAVベースのリターンです。1年未満・1年の数字は累積リターン、3年・5年・10年・設定来は年率リターンです。

期間日付リターン
1年2025/03/31 → 2026/03/31+0.01%
3年2023/03/31 → 2026/03/31+14.12%(年率)
5年2021/03/31 → 2026/03/31年率+8.97%(年率)
10年2016/03/31 → 2026/03/31年率+14.50%(年率)
設定来2015/07/06 → 2026/03/31年率+11.85%(年率)

CIBRの長期リターンは、全体的に見て悪くありません。10年で年率+14%台というのは、テーマ型ETFとしてはしっかりした実績といえます。

ただ、直近1年はほぼ横ばいです。これはサイバーセキュリティというテーマ自体が失速したというよりも、2025年後半から2026年初にかけてAI・半導体・大型テックへ資金が集中したことで、サイバー関連の中小型成長株が相対的に伸び悩んだ影響が大きいと考えられます。

年ごとの値動きを見ると、2022年は−26.36%と大きく下落しました。一方、2023年は+39.19%、2024年は+18.66%、2025年は+13.10%と回復しています。テーマ型ETFらしく、年によってリターンのばらつきはかなり大きいです。

CIBRは安定配当を狙うETFではなく、サイバーセキュリティという成長テーマに乗るためのETFです。短期の値動きに一喜一憂するよりも、5年・10年単位でテーマの成長が続くかどうかを見極めながら持つ、という使い方が合っていると思います。

NASDAQ100とS&P500との比較

CIBRをNASDAQ100やS&P500と比べると、いくつか興味深い特徴が見えてきます。

まずS&P500との比較では、設定来の年率リターンはCIBRが+11.85%、S&P500が+13.26%です。ただ、10年で見るとCIBRが+14.50%、S&P500が+14.16%とほぼ拮抗しており、長期では意外と差が小さいことがわかります。

ここ数年に限ると、CIBRはS&P500にやや劣後しています。特に直近1年は、S&P500が上昇した一方でCIBRはほぼ横ばいでした。大型テック・AI・半導体が相場を引っ張る局面では、サイバーセキュリティETFは少し置いていかれやすい傾向があります。

NASDAQ100との比較では、その差がさらに鮮明になります。QQQをNASDAQ100の代表ETFとして見ると、過去12か月のトータルリターンは+44%、3年年率は+27%台、5年年率は+14%台、10年年率は約20%とされています(FinanceChartsのデータ)。CIBRは長期で十分な成長を示してきたETFですが、NASDAQ100ほどの爆発力が常にあるわけではなく、特にApple・Microsoft・NVIDIA・Amazon・Meta・Alphabetのような超大型テック主導の相場では差が開きやすいです。

ただ、CIBRにはCIBRなりの役割があります。NASDAQ100が大型テック全体に幅広く投資するETFであるのに対し、CIBRはサイバーセキュリティに特化しています。AIの普及が進めば、クラウド・ID管理・データ保護・脆弱性管理・ランサムウェア対策の重要性はむしろ高まっていくと考えられます。NASDAQ100をコアに据えながら、CIBRをサイバーセキュリティ特化のサテライト枠として加えるという使い方は、ひとつの現実的な選択肢だと思います。

どの証券会社から購入できる?

CIBRは、日本の主要ネット証券でも取り扱いがあります。

証券会社取扱新NISA対応
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)

CIBRは、主要ネット証券5社で取り扱いがあり、比較的買いやすい米国ETFです。新NISAの成長投資枠の対象にもなっているため、長期で保有するならNISA枠を活用するという選択肢も考えられます。

ただし、CIBRは米国上場ETFのため、基本的には米ドル建ての投資になります。円貨決済に対応している証券会社を利用する場合でも、内部的には為替の影響を受ける点は変わりません。円高・円安によって円ベースのリターンが変動することは、国内ETFや投資信託とは異なる点として頭に入れておくとよいでしょう。

CIBRの将来性

CIBRの将来性を考えるうえで重要なのは、サイバーセキュリティが一時的なブームではなく、企業活動の基盤として定着しつつある点です。
クラウド移行、AI活用、リモートワーク、SaaS利用、データセンター投資、IoT、金融のデジタル化が進むほど、守るべきデータやネットワークの範囲は広がっていきます。攻撃側もAIを使って手口を高度化しているため、防御側の投資も継続的に求められます。
市場規模の見通しとしては、IDCの予測では世界のセキュリティ支出が2026年に3,080億ドル、2029年には4,300億ドルに達するとされています。2026年の前年比成長率は11.8%と見込まれており、今後も二桁成長が期待される分野です。Gartner系の報道でも、世界の情報セキュリティ支出は2025年に2,130億ドル、2026年には2,400億ドル規模へ拡大するとされており、クラウドセキュリティやAI関連の防御、セキュリティサービスなどが成長を牽引する分野として挙げられています。
CIBRにとって追い風になりやすい要因は、主に次の5つです。

  • AIの普及:生成AIやAIエージェントの利用が広がるほど、データ保護やID管理の重要性が高まる
  • クラウド化:企業システムがクラウドに移行するほど、クラウドセキュリティの需要が増える
  • ランサムウェア対策:企業や行政機関への攻撃が増え、復旧・バックアップ・監視の需要が高まる
  • ゼロトラストの普及:社内外を問わず常に認証・監視するセキュリティモデルが広がっている
  • 規制強化:個人情報保護、金融規制、重要インフラ防衛などでセキュリティ投資が義務的に必要になる

ただし、将来性が高いからといって、CIBRの価格が右肩上がりで推移するわけではありません。サイバーセキュリティ企業は成長期待が高い分、株価のバリュエーションも高くなりがちです。金利上昇局面や成長株が売られる局面では、CIBRも大きく下落する可能性があります。
業界の競争環境も見ておく必要があります。Palo Alto Networks、CrowdStrike、Fortinet、Zscaler、Cloudflare、Microsoftなど強力な企業が揃っている一方、価格競争や業界再編も進んでいます。ETFで分散しているとはいえ、テーマ全体の評価が下がる局面ではCIBRもまとめて売られやすくなります。
個人的には、CIBRは「主役級のコア資産」というよりも、AI時代の防御インフラに投資するサテライトETFとして位置づけるのがちょうどよいと思っています。

どのような人に向いている?

向いている人

  • サイバーセキュリティの長期成長に投資したい
  • 個別株ではなくETFで分散したい人
  • NASDAQ100にないテーマ性を少し足したい人
  • 5年〜10年以上の長期目線で持てる
  • 成長投資枠でサテライト投資をしたい

向いていない人

  • S&P500だけで十分と考える
  • 短期で安定した値上がりを期待する
  • 高配当を重視する
  • 経費率をとにかく低くしたい
  • NASDAQ100以上の爆発力を常に期待する

CIBRが向いているのは、サイバーセキュリティを長期の成長テーマとして捉えている人です。AI、クラウド、データセンター、フィンテック、防衛、医療、行政システムなど、あらゆる分野でセキュリティの重要性は高まっており、その流れは当面続くと考えられます。

個別株でPalo Alto NetworksやCrowdStrikeを選ぶ方法もありますが、個別企業の決算ミスや競争激化のリスクは小さくありません。CIBRであればテーマ全体に分散して投資できるため、個別株と比べて扱いやすいのは確かです。

一方で、CIBRは優れたETFではありますが、万能ではありません。S&P500やNASDAQ100をすでに保有している人にとっては、Microsoft、Alphabet、Broadcom、CiscoなどCIBRの一部銘柄と重複します。

そのため、CIBRを加えるなら「すでに持っているインデックスと何が違うのか」を意識しておくことが大切です。CIBRの役割は米国株全体に幅広く投資することではなく、サイバーセキュリティというテーマに少し厚めに乗ることにあります。その点を踏まえたうえで、ポートフォリオの中での位置づけを決めると使いやすいと思います。

まとめ

CIBRは、サイバーセキュリティ関連企業にまとめて投資できる米国ETFです。Palo Alto Networks、CrowdStrike、Fortinet、Zscaler、Cloudflareといったサイバー専業企業に加え、Broadcom、Cisco、Microsoft、Alphabet、IBMのような大手テック企業も含まれています。

長期リターンは10年で年率+14%台と十分な実績がありますが、直近1年はほぼ横ばいで、NASDAQ100やS&P500に対して見劣りする局面が続いています。CIBRは常に市場平均を上回ることを目指すETFではなく、サイバーセキュリティというテーマに絞って投資するETFです。

サイバーセキュリティ市場は、AI・クラウド・ランサムウェア対策・ゼロトラスト・データ保護・規制強化などを背景に、今後も拡大が見込まれます。ただし、テーマ型ETFらしく年ごとの値動きは大きく、経費率もS&P500やNASDAQ100連動ETFと比べると高めです。

こうした特性を踏まえると、CIBRはポートフォリオの中心に置くというより、S&P500やNASDAQ100をコアとしたうえで、サイバーセキュリティの成長を取りに行くサテライト枠として活用するのが現実的だと思います。

新NISAの成長投資枠でも主要ネット証券から買いやすいため、長期でサイバーセキュリティ分野に投資したいと考えている人にとっては、候補に入れてよいETFではないでしょうか。

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