ITAとは?
ITAの正式名称は「iShares U.S. Aerospace & Defense ETF」。ブラックロックのiSharesが運用する、米国の航空宇宙・防衛関連企業にまとめて投資できるETFです。
投資対象は、民間航空機や軍用機、防衛装備、ミサイル、レーダー、宇宙関連、航空機部品などに携わる米国企業です。主な構成銘柄には、GEエアロスペース、RTX、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・ダイナミクスといった名前が並びます。
一言でいえば、「米国の航空宇宙・防衛産業に絞って投資するテーマ型ETF」です。
AIや半導体のような成長テーマとは少し毛色が違います。株価の動きに影響するのは、企業業績だけでなく、国家の防衛予算や地政学リスク、航空需要といったマクロな要因が大きいのが特徴です。
近年は、世界的な安全保障環境の変化や各国の防衛費増加、宇宙・ドローン・防衛テックへの関心の高まりを背景に、このセクターへの注目が増しています。
ITAはテーマが明確な分、上位銘柄への集中度が高めです。S&P500やNASDAQ100のように幅広く分散されたETFとは性格が異なる点は、あらかじめ頭に入れておくとよいでしょう。
基本情報
※データは主に2026年4月23日時点。
- 正式名称:iShares U.S. Aerospace & Defense ETF
- ティッカー:ITA
- 運用会社:BlackRock
- 連動指数:Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index
- 上場市場:Cboe BZX
- 設定日:2006年5月1日
- 経費率:0.38%
- 組入銘柄数:44銘柄
- リバランス:年4回、3月、6月、9月、12月の第3金曜
- 配当頻度:四半期ごと
- 配当利回り: 約0.50%
- 純資産総額:約135.9億ドル
この選定方法からわかるのは、ITAが防衛関連企業を均等に幅広く買うETFではなく、時価総額の大きい航空宇宙・防衛企業を中心に組み入れる構成だという点です。
そのため、GEエアロスペース、RTX、ボーイングといった大型銘柄の影響がかなり大きくなります。中小型の防衛テック企業や宇宙関連企業も一部含まれていますが、基本的には米国の大手航空宇宙・防衛企業に厚く投資するETFと捉えると、性格がつかみやすいと思います。
構成銘柄の選定方法
- 対象指数:Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index
- 対象市場:米国株式市場
- 対象ユニバース:Dow Jones U.S. Broad Stock Market Indexの構成銘柄
- 対象業種:航空宇宙・防衛関連企業
- 対象サブセクター:Aerospace、Defense
- 新規採用時の浮動株調整後時価総額:5億ドル以上
- 継続採用時の浮動株調整後時価総額:2.5億ドル以上
- 最低構成銘柄数:22銘柄
- 加重方式:浮動株調整後時価総額加重
- 1銘柄あたりの上限比率:22.5%
- 比率4.5%超の銘柄合計:45%以内
- リバランス頻度:年4回
- リバランス月:3月、6月、9月、12月
- リバランス実施日:各リバランス月の第3金曜日の翌営業日
ITAは、米国株式市場の中から航空宇宙・防衛関連に分類される企業を選んで構成されるETFです。対象となるのは、航空機・航空機部品・防衛装備・軍用機・ミサイル・レーダー・通信システム・宇宙関連などに関わる企業です。いわゆる「防衛株」だけでなく、民間航空機や航空機エンジン、航空宇宙部品メーカーなども含まれます。
加重方式は浮動株調整後時価総額加重を採用しており、企業規模が大きいほど組み入れ比率が高くなる仕組みです。そのため、GEエアロスペース、RTX、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンといった大型株が自然と中心になります。
1銘柄の上限比率や大型銘柄の合計比率には一定の制限が設けられており、特定の1社に極端に偏りすぎないよう調整されています。ただし、それでも上位銘柄の影響はかなり大きく、実態としては大手航空宇宙・防衛企業を中心に組み入れるテーマ型ETFと捉えるのが正確です。
全構成銘柄と比率
データ取得日:2026年4月24日
情報元:iShares公式サイト「iShares U.S. Aerospace & Defense ETF(ITA)Holdings」
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| ティッカー | 銘柄名 | 国名 | 比率 | 説明 |
|---|---|---|---|---|
| GE | GEエアロスペース | 米国 | 19.34% | 航空機エンジンを中心に展開する、ITA最大の中核銘柄。 |
| RTX | RTX | 米国 | 15.16% | 航空宇宙、防衛システム、ミサイル、航空機エンジン関連を手がける大手企業。 |
| BA | ボーイング | 米国 | 10.55% | 民間航空機、防衛、宇宙関連事業を展開する米国の大手航空宇宙企業。 |
| HWM | ハウメット・エアロスペース | 米国 | 4.80% | 航空機向け部品や軽量金属部材に強い航空宇宙関連企業。 |
| TDG | トランスダイム・グループ | 米国 | 4.55% | 航空機部品や特殊部品を手がける高収益の航空宇宙関連企業。 |
| GD | ゼネラル・ダイナミクス | 米国 | 4.41% | 艦艇、戦闘車両、ビジネスジェット、防衛システムを展開する大手防衛企業。 |
| LHX | L3ハリス・テクノロジーズ | 米国 | 4.35% | 防衛通信、電子戦、宇宙関連システムに強い防衛テクノロジー企業。 |
| LMT | ロッキード・マーチン | 米国 | 3.94% | 戦闘機、ミサイル、防衛システムで知られる米国最大級の防衛企業。 |
| NOC | ノースロップ・グラマン | 米国 | 3.91% | 航空宇宙、防衛、無人機、宇宙システムに強い大手防衛企業。 |
| RKLB | ロケット・ラボ | 米国 | 3.20% | 小型ロケットや宇宙関連サービスを展開する新興宇宙企業。 |
| AXON | アクソン・エンタープライズ | 米国 | 2.68% | 法執行機関向けカメラ、デジタル証拠管理、公共安全向けテクノロジーを展開。 |
| CW | カーチス・ライト | 米国 | 2.26% | 航空宇宙、防衛、原子力向けの制御機器や部品を手がける企業。 |
| FTAI | FTAIアビエーション | 米国 | 2.04% | 航空機エンジン、航空機リース、整備関連サービスを展開する航空関連企業。 |
| WWD | ウッドワード | 米国 | 1.86% | 航空機エンジンや産業機器向けの制御システムを手がける企業。 |
| CRS | カーペンター・テクノロジー | 米国 | 1.82% | 航空宇宙・防衛向けの特殊合金や高性能材料を供給する素材関連企業。 |
| ATI | ATI | 米国 | 1.79% | 航空宇宙、防衛、エネルギー向けの高機能金属材料を手がける企業。 |
| BWXT | BWXテクノロジーズ | 米国 | 1.74% | 原子力関連技術、海軍向け原子炉、防衛関連サービスを展開する企業。 |
| HEI.A | ハイコ A株 | 米国 | 1.35% | 航空機部品、電子機器、防衛関連部品を手がける航空宇宙関連企業。 |
| TXT | テキストロン | 米国 | 1.31% | ベル・ヘリコプターやセスナなどを傘下に持つ航空・防衛関連企業。 |
| HII | ハンティントン・インガルス・インダストリーズ | 米国 | 1.20% | 米海軍向け艦艇建造を中心に、防衛関連サービスを展開する造船大手。 |
| KTOS | クラトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズ | 米国 | 0.97% | 無人機、ミサイル防衛、衛星通信、電子戦関連システムを手がける防衛企業。 |
| HEI | ハイコ | 米国 | 0.91% | 航空機部品、電子機器、防衛関連部品を展開する航空宇宙関連企業。 |
| MOG.A | ムーグ A株 | 米国 | 0.76% | 航空機、防衛、宇宙向けの精密制御システムを手がける企業。 |
| HXL | ヘクセル | 米国 | 0.58% | 航空宇宙向け炭素繊維複合材料に強い素材メーカー。 |
| AVAV | エアロバイロンメント | 米国 | 0.53% | 無人航空機、徘徊型兵器、ロボティクス関連システムを展開する防衛関連企業。 |
| DCO | デュコミュン | 米国 | 0.49% | 航空宇宙・防衛向け電子部品や構造部品を手がける企業。 |
| MRCY | マーキュリー・システムズ | 米国 | 0.46% | 防衛・航空宇宙向けの電子システムや組み込みコンピューティングを提供。 |
| TGI | トライアンフ・グループ | 米国 | 0.43% | 航空機構造部品、システム、整備サービスを展開する航空宇宙関連企業。 |
| AIR | AAR | 米国 | 0.41% | 航空機部品供給、整備、修理、運用支援サービスを展開する企業。 |
| SPR | スピリット・エアロシステムズ | 米国 | 0.38% | 航空機胴体や構造部品を手がける航空機部品メーカー。 |
| TDY | テレダイン・テクノロジーズ | 米国 | 0.36% | センサー、画像処理、航空宇宙・防衛向け電子機器を展開する企業。 |
| PL | プラネット・ラブズ | 米国 | 0.34% | 地球観測衛星データを提供する宇宙関連企業。 |
| ACHR | アーチャー・アビエーション | 米国 | 0.32% | eVTOL、いわゆる空飛ぶクルマの開発を進める次世代航空関連企業。 |
| JOBY | ジョビー・アビエーション | 米国 | 0.30% | eVTOL機体と空中移動サービスの商用化を目指す米国企業。 |
| SPCE | ヴァージン・ギャラクティック | 米国 | 0.27% | 宇宙旅行サービスを展開する商業宇宙関連企業。 |
| EVEX | イブ・ホールディング | 米国 | 0.24% | eVTOL機体や都市型航空交通ソリューションの開発を進める企業。 |
| LILM | リリウム | ドイツ | 0.21% | eVTOL航空機を開発する欧州系の次世代航空関連企業。 |
| ASTS | ASTスペースモバイル | 米国 | 0.19% | 衛星を使った携帯通信ネットワーク構築を目指す宇宙通信関連企業。 |
| SATS | エコスター | 米国 | 0.17% | 衛星通信、ブロードバンド、通信インフラを展開する企業。 |
| IRDM | イリジウム・コミュニケーションズ | 米国 | 0.15% | 衛星通信サービスを世界的に展開する企業。 |
| VSAT | ビアサット | 米国 | 0.13% | 衛星通信、軍事・民間向け通信サービスを提供する企業。 |
| LLAP | テラン・オービタル | 米国 | 0.10% | 小型衛星の設計・製造を手がける宇宙関連企業。 |
| MNTS | モメンタス | 米国 | 0.07% | 宇宙輸送や衛星関連サービスを手がける小型宇宙関連企業。 |
| BKSY | ブラックスカイ・テクノロジー | 米国 | 0.05% | 地球観測衛星データと分析サービスを提供する宇宙関連企業。 |
ITAの構成銘柄を見ると、上位への集中度がかなり高いことがわかります。GEエアロスペース、RTX、ボーイングの上位3銘柄だけで約45%を占めており、これはITAの大きな特徴のひとつです。
航空宇宙・防衛テーマにまとめて投資できる反面、実際の値動きは上位数社の影響を強く受けます。ボーイングの品質問題や航空需要の変化、RTXの防衛受注の動向、GEエアロスペースの航空機エンジン需要といったニュースが、ETF全体のパフォーマンスに直結しやすい構造です。
一方で、ロケット・ラボ、エアロバイロンメント、インテュイティブ・マシーンズ、レッドワイヤーなど、宇宙・ドローン・次世代航空に近い銘柄も組み入れられています。ただし、これらの比率はそれほど大きくありません。ITAを「宇宙ETF」や「ドローンETF」として捉えるよりは、米国の大型航空宇宙・防衛企業を中心としたETFと考えた方が実態に近いでしょう
過去のリターン
※2026年3月31日時点のiShares公式データ。
| 期間 | 対象期間 | リターン |
|---|---|---|
| 1年 | 2025/04/01 → 2026/03/31 | +43.53% |
| 3年 | 2023/04/01 → 2026/03/31 | +24.82%(年率) |
| 5年 | 2021/04/01 → 2026/03/31 | +16.95%(年率) |
| 10年 | 2016/04/01 → 2026/03/31 | +15.27%(年率) |
| 設定来 | 2006/05/01 → 2026/03/31 | +12.64%(年率) |
直近のITAはかなり強いリターンを記録しています。1年リターンは+43.53%と大幅なプラスで、防衛関連株への資金流入や航空宇宙関連企業の業績回復が追い風になりました。
3年・5年・10年で見ても年率2桁のリターンが続いており、テーマ型ETFとしては優秀な実績です。特に10年で年率+15%台という数字は、単なるディフェンシブセクターにとどまらず、成長テーマとしても市場に評価されてきたことを示しています。
ただし、この好調がこのまま続くとは限りません。2025年は年間リターン+48.66%と非常に強い1年でしたが、2026年に入ってからは短期的に調整する場面も出ています。iShares公式データによると、2026年3月31日時点の年初来リターンは+1.94%、4月23日時点のNAVトータルリターンは+2.11%となっています。
ITAは長期では力強い実績を持つ一方、短期では期待先行で買われすぎたり、決算や地政学ニュースで大きく動いたりすることもあります。過去リターンだけを見て飛びつくのではなく、どの銘柄にどれだけ集中しているかを確認したうえで判断することが大切です。
NASDAQ100・S&P500との比較

ITAはNASDAQ100やS&P500とは、かなり性格が異なります。
NASDAQ100は、Apple・Microsoft・NVIDIA・Amazon・Meta・Alphabetといった大型テクノロジー企業が中心です。AI・クラウド・半導体・デジタル広告など幅広い成長テーマを取り込める一方、金利上昇やハイテク株の調整局面では下落しやすい傾向があります。
S&P500は、米国を代表する約500社に分散投資する指数です。テクノロジー比率は高いものの、金融・ヘルスケア・消費・資本財・エネルギーなども含むため、NASDAQ100よりバランスが取れています。
ITAはこれらとは異なり、航空宇宙・防衛に絞ったETFです。S&P500のような広い分散もなく、NASDAQ100のようなIT・AI中心の成長株ETFでもありません。米国の防衛費や航空需要、地政学リスク、政府契約、宇宙・軍事技術への投資動向といった要因に影響されやすいのが特徴です。
ITAはどう位置づけるか
設定来の年率リターンは**+12.64%**と十分に優秀な水準です。2022年以降はウクライナ・中東情勢や各国の防衛費増加、航空需要の回復などを背景に、防衛・航空宇宙関連株が注目される場面が続きました。
一方で、AI・半導体・クラウドが市場の主役になる局面ではNASDAQ100の方が強くなりやすく、実際にQQQは直近10年でSPYを上回る年率リターンを出しています。
ITAはNASDAQ100やS&P500の代わりに持つというより、それらに加えて航空宇宙・防衛テーマを補う形で使うのが自然な位置づけだと思います。特にNASDAQ100に偏ったポートフォリオを持っている方にとっては、値動きの異なるテーマとして組み合わせやすい面があります。ただし、S&P500の代わりにITAを大きく持つのは、分散の観点ではかなり攻めた選択になる点は意識しておきたいところです。
どの証券会社で購入できる?
| 証券会社 | 取扱 | 新NISA対応 |
|---|---|---|
| SBI証券 | ○ | ○ |
| 楽天証券 | ○ | ○ |
| マネックス証券 | ○ | ○ |
| 松井証券 | ○ | ○ |
| 三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券) | ○ | ○ |
ITAは、日本の主要なネット証券でも取り扱いが広がっており、国内から比較的購入しやすい環境が整っています。
新NISAで米国ETFを買う場合、国内の税金はかかりませんが、米国側での配当課税10%は基本的に残ります。値上がり益を狙う用途であれば新NISAとの相性は良いですが、ITAは分配金を重視した商品ではないため、インカム目的というより成長テーマへの投資枠として位置づける方が実態に合っています。
ITAの将来性
ITAの将来性を考えるうえでまず押さえておきたいのは、航空宇宙・防衛産業が単なる景気循環セクターではなく、国家安全保障と直結しているという点です。
防衛需要は、世界的に高まりやすい環境にあります。ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢、台湾海峡、北朝鮮、サイバー攻撃、宇宙の軍事利用など、安全保障上のリスクは以前より複雑になっており、各国政府が防衛費を増やしやすい状況が続いています。防衛関連企業にとっては、長期契約や大型受注につながりやすい環境です。
米国の防衛企業は、この分野で世界的に強い立場にあります。ロッキード・マーティン、RTX、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・ダイナミクスなどは、戦闘機・ミサイル防衛・レーダー・宇宙システムといった分野で米国政府と深い関係を持っています。参入障壁が高く、技術力・認証・製造能力が必要になるため、新規企業が大手を置き換えるのは容易ではありません。
ITAには防衛だけでなく、民間航空需要に関わる銘柄も含まれています。GEエアロスペース、ボーイング、トランスダイム、ハウメットなどは、世界の航空需要が拡大すれば航空機エンジン・部品・整備といった分野で恩恵を受けやすい企業です。
また、宇宙・ドローン・無人機・防衛テックも長期的な注目分野です。ロケット・ラボ、エアロバイロンメント、クレイトス、インテュイティブ・マシーンズ、レッドワイヤーといった銘柄も組み入れられており、比率はまだ小さいものの、将来的にこれらの分野の重要性が高まれば成長要素になる可能性があります。
一方で、注意すべき点もあります。
ITAは国防予算や政治判断の影響を受けやすく、政権交代・予算削減・契約遅延・規制強化などが逆風になることがあります。また、地政学リスクが高まると買われやすい反面、リスクが落ち着いた局面ではテーマ性が薄れ、株価が調整することもあります。
バリュエーションの面でも、2026年4月23日時点のPERは39.08倍と、従来の防衛株のイメージより高めの水準にあります。期待が織り込まれている分、決算や受注が市場予想を下回ると株価が反応しやすい点は意識しておきたいところです。
ITAの将来性は十分にあると思います。ただし、「防衛が伸びそうだから集中投資する」というより、長期ポートフォリオの一部として、航空宇宙・防衛テーマを加える役割で使うのが現実的な使い方ではないでしょうか。
どのような人に向いている?
向いている人
- 米国の航空宇宙・防衛産業にまとめて投資したい
- 防衛費の増加を長期テーマとして見ている
- NASDAQ100やS&P500とは違うテーマを加えたい
- 宇宙・ドローン・防衛テックにも少し触れたい
- 長期でテーマ投資をしたい
向いていない人
- S&P500のような幅広い分散を求める
- 上位銘柄への集中が気になる
- 防衛関連ビジネスに抵抗がある
- 短期で安定した値動きを期待する
- 高配当を目的にしたい
ITAは、使い方がはっきりしたETFです。S&P500・NASDAQ100・全世界株式などをメインに持ちながら、航空宇宙・防衛テーマを一部加えたいという方に向いています。
長期的に「安全保障」「宇宙」「防衛テック」「航空需要」の重要性が高まると考えている方には、検討する価値があるETFだと思います。
一方で、できるだけシンプルに投資を続けたい方や、テーマETFをこれ以上増やしたくない方は、無理に組み入れる必要はありません。自分のポートフォリオの方針に合っているかどうかを確認したうえで判断するのが一番です。
まとめ
ITAは、GEエアロスペース、RTX、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・ダイナミクスといった米国を代表する航空宇宙・防衛企業にまとめて投資できるETFです。防衛費の増加、地政学リスク、航空需要の回復、宇宙・ドローン・防衛テックの成長などを背景に、長期テーマとしての魅力があります。
一方で、上位3銘柄だけで約45%を占める集中型の構成であり、S&P500のような幅広い分散とは性格が異なります。防衛関連というテーマの性質上、政治・予算・地政学リスク・倫理面といった要素も無視できません。
過去リターンは優秀で、2026年3月31日時点では、1年+43.53%、3年年率+24.82%、5年年率+16.95%、10年年率+15.27%、設定来年率+12.64%となっています。
ただし、直近の好調さだけで判断するのは危険です。PERも高めで、期待が先行している面もあります。
ITAは、コア資産というより、ポートフォリオの一部に航空宇宙・防衛テーマを加えるためのETF です。
S&P500やNASDAQ100を中心にしながら、長期的に防衛・宇宙・航空需要の成長を取り込みたい人にとっては、有力な候補になるETFだと思います。
